(MSNニュースから)
米ポップス界のスーパースター、マイケル・ジャクソンさんが25日、ロサンゼルスの病院で死去した。50歳だった。ロサンゼルス郡検視局が明らかにした。自宅で倒れ、呼吸が停止した状態で搬送されたが、まもなく死亡が確認された。「ポップの王様(キング・オブ・ポップ)」と称賛されたスターの突然の死を、米メディアはいずれもトップニュースとして伝えている。
各種報道によると、ジャクソンさんはロサンゼルスの自宅で倒れ、現地時間同日正午(日本時間26日午前4時)すぎに呼吸停止状態のまま近くのカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)付属病院に搬送された。救急蘇生措置を受けたが、そのまま死亡が確認されたという。
ジャクソンさんは1958年、米インディアナ州ゲーリー生まれ。8歳の時に、兄弟5人で結成した「ジャクソン・ファイブ」のリードボーカルとしてデビューし、その後11歳でヒットチャート全米1位を記録するなど、順調にスターへの階段を駆け上った。
70年代にはソロとして活動を始め、82年に発表したアルバム「スリラー」は全世界で1億枚以上を売り上げ、ギネスブックで「世界で最も売れたアルバム」に認定される歴史的なヒットになった。
一方、2003年には少年への性的虐待疑惑が持ち上がり、逮捕・起訴された。05年に無罪評決を勝ち取った後も、裁判に費やした多額の弁護費用などのために、遊園地を模した広大な自宅「ネバーランド」が競売にかけられるなど、経済的に苦しんだ。
ジャクソンさんは今年夏からロンドンで復帰公演に臨む予定で、チケットも売り切れが続出するなどファンの高い期待を集めていた。同時に、長期滞在していたラスベガスで、車いすに乗って外出する様子がたびたび目撃されるなど、体調悪化説もつきまとっていた。
ジャクソンさんが搬送された病院の周辺には多数の報道陣に加え、悲報を知った大勢のファンが詰めかけ、騒然となった。
「スリラー」の制作に当たった有名音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズさんは「こんなに若くして逝ってしまうなんて、まるで弟を失ったようだ。彼は完璧なエンタテイナーだった」と、早すぎる死を惜しんだ。
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